犬がよく吐く・お腹がゆるい・痒がる…胃腸ケアサプリの選び方と「与える順番」
ナパーニには、毎日のように胃腸の相談が届きます。「黄色い泡を吐く」「便がゆるい日が続く」「下痢をよくする」「体を痒がる」「アレルギーが心配」。
そして多くの方が、良さそうなサプリをいくつも同時に試したけど、何が良いのか分からなくない迷子の方が多いです。
この記事では、ナパーニの胃腸ケア製品を「どれを・どの順番で」使えばいいのかを整理しました。
まず確認:動物病院へ行くサイン
次のどれかに当てはまるときは、サプリを試す前に動物病院を受診してください。
- 血を吐く、血便や黒い便が出る
- 1日に何度も吐く、水を飲んでも吐く
- 元気や食欲がない、ぐったりしている
- 吐こうとしても吐けない、お腹が張っている
- 何かを飲み込んだかもしれない
- 嘔吐や下痢が2〜3日続く(子犬・シニア犬・小型犬はもっと早めに)
- 痒みで皮膚が赤い、ただれている、毛が抜けている
胃腸ケアの3段階
胃腸ケアの3段階とは、いま出ている不調を落ち着かせる「鎮める」、腸内環境を立て直す「整える」、毎日の食事で良い状態を続ける「保つ」の3つのステップのことです。

| 段階 | 期間の目安 | 目的 | ナパーニ製品 |
| 1.鎮める | 数日~2週間 | 今出ている不調のケア | カストロヴォール、ウルメンリンデン、インテストヴォール、キーゼルグア |
| 2.整える | 4~8週間 | 腸内環境づくり | プロビフィット |
| 3.保つ | 長期継続 | 毎日の土台づくり | ヴォールビフィンデン、食事の見直し |
ただしどの段階でも、土台になるのは毎日の食事です。サプリは食事を整えたうえで力を発揮します。フードを替えるときは、ごく少量から2週間以上かけてゆっくり切り替えてください。
症状別の選び方
愛犬の様子に近いものから選んでください。元気と食欲があることが前提です。
| こんなとき | 考えられる原因 | まずは(鎮める) | 落ち着いたら(整える) | 継続(保つ) |
|---|---|---|---|---|
| 空腹時に黄色い泡や胃液を吐く(朝方・夜中など) | 胃が空っぽの時間が長く、胃液や胆汁が胃を刺激している | ガストロヴォール+食事の回数を増やす | プロビフィット | ヴォールビフィンデン |
| よだれ・口をくちゃくちゃ・草をよく食べる・食後に吐く | 胃のむかつき、胃酸が多い、早食いや食べ過ぎ、食べ慣れない物 | ウルメンリンデン | プロビフィット | ヴォールビフィンデン |
| 急にお腹がゆるくなった | 拾い食い、食べ過ぎ、急なフードの変更、ストレス、冷え。感染や寄生虫など | インテストヴォール+キーゼルグア | プロビフィット | ― |
| いつも便がゆるい・安定しない | 食事が体に合っていない、おやつが多い、腸内細菌のバランスの乱れ | 食事の見直し+キーゼルグア | プロビフィット | ヴォールビフィンデン |
| 薬(抗生物質・駆虫薬)の後、フードの切り替え、旅行やペットホテル | 薬で腸内の有用菌が減る、環境の変化によるストレス | ― | プロビフィット | ― |
| 痒がる・アレルギーが気になる | 食べ物、ハウスダスト、ノミ・ダニ、皮膚の感染など | 動物病院で原因の確認+食事の見直し | プロビフィット | ヴォールビフィンデン |
空腹で吐く子は、胃が空っぽの時間を短くするのが第一です。1日の食事を3〜4回に分けるか、寝る前に少しだけ食べさせてみてください。
ナパーニの胃腸ケア製品
どれもドイツ本社が獣医師と一緒に組み立てたもので、チンキはアルコールを使わず植物性グリセリンで抽出しています。
| 製品 | 中身 | こんなときに | 与え方 | 対象 |
| ガストロヴォール 胃ケアチンキ | カモミール、マシュマロウ根、マロウの花、レモンバーム | 胃の調子や食欲が気になるとき。植物の粘液成分が胃の粘膜をおおいます | 食事の約30分前に口内へ | 犬・猫 |
| ウルメンリンデン チンキ | ニレの樹皮(スリッパリーエルム) | むかつきや胸やけが気になるとき。単一原料なので、ハーブに敏感な子にも | 食事の前に口内へ | 犬・猫 |
| インテストヴォール 腸ケアチンキ | オークの樹皮、ブルートヴルツ | お腹がゆるいとき。タンニンが腸を引き締める方向に働きます | 口内へ | 犬 |
| キーゼルグア | 食用珪藻土100% | お腹の調子が気になるとき。細かな穴で水分などを抱え込み、吸収されずに便と出ていきます | フードに混ぜる。目安量の半分から | 犬・猫 |
| プロビフィット | 有用菌(バチルス・サブチリス)+菌のエサになるキクイモ | 腸内環境を整えたいとき。薬の後やフードの切り替え時にも | フードに混ぜる | 犬 |
| ヴォールビフィンデン 胃腸ケアハーブ | 有機ハーブのミックス | 毎日の胃腸の健康維持に | フードに混ぜる | 犬 |
なぜ「鎮める → 整える → 保つ」の順番なのか
理由は3つあります。
- 使う期間が違うから:鎮める製品は即効性です。プロビフィットは数週間、ヴォールビフィンデンは毎日ずっと。短いものから長いものへと並べています。
- 荒れた腸では菌が働きにくいから:お腹がゆるい最中は、補った菌も一緒に流れ出やすくなります。キーゼルグアは物を抱え込む性質があるので、同じ時期に重ねると菌の働きが落ちる可能性もあります。
- 何に効果があったか分かるから:不調のときに何種類も一度に始めると、良くなっても悪くなっても原因が分かりません。段階を分ければ、自然に1つずつ試せます。
ヴォールビフィンデンを最後にする理由
ヴォールビフィンデンは、粗繊維が多いハーブです。お腹がゆるい・吐いているときに繊維や新しい原料を足すと、胃腸の仕事が増えることがあります。
また、必要なときに使うチンキと違い、毎日の食事で長く支えるための製品です。体調が安定してから始めたほうが、合っているかどうかも見極めやすくなります。
順番は臨機応変で大丈夫
症状が軽い子や、抗生物質を飲み終えた子は、2の「整える」から始めて構いません。いつも便が不安定な子は、プロビフィットとヴォールビフィンデンを同じ時期に始めるのもおすすめです。ハーブの繊維が菌のエサになるため、相性の良い組み合わせです。
上手な与え方
- 新しいものは1つずつ。3〜14日様子を見てから次を足す
- 同時に使うのは3つまでを目安に
- 2週間たっても変わらなければ、製品を増やすより動物病院へ
| タイミング | 与えるもの |
| 朝食の約30分前 | チンキ(使うもの)を口内へ |
| 朝食 | プロビフィット、ヴォールビフィンデン |
| 夕食 | キーゼルグア |
| お薬 | サプリと1〜2時間ずらす |
お薬を飲んでいる子は、始める前にかかりつけの獣医師に相談してください。
痒み・アレルギーと腸の関係
腸は、体の守り(免疫)の働きと深く関わっています。痒がる子の中には、便がゆるい、お腹の調子が不安定という子も少なくありません。
ただし、痒みの原因は食べ物、環境、ノミ・ダニなどさまざまです。まずは動物病院で原因を確かめ、そのうえで食事の見直しと腸のケアを組み合わせてください。食事を見直すときは、たんぱく源を1種類にしぼったフード(ナパーニの[ピュアミート]など)で8週間ほど続け、様子を見るのが一般的です。
よくある質問
Q. 全部まとめて始めてもいいですか? A. おすすめしません。新しいものは1つずつ、3〜7日あけてから足してください。何が合ったのか合わなかったのか見分けられます。
Q. ガストロヴォールとウルメンリンデ、どちらを選べばいいですか? A. 胃の調子や食欲が気になるならガストロヴォール、むかつきや胸やけが気になる、またはハーブに敏感な子ならウルメンリンデです。
Q. プロビフィットはいつまで続ければいいですか? A. 4〜8週間がひとつの目安です。その後は様子を見て、毎日のケアをヴォールビフィンデンに切り替える方も多くいます。
Q. 猫にも使えますか? A. インテストヴォール、プロビフィット、ヴォールビフィンデンは犬用です。その他は犬猫兼用です。
Q. 薬を飲んでいても大丈夫ですか? A. 始める前に、かかりつけの獣医師に相談してください。使う場合は、お薬とサプリの時間を1〜2時間ずらすのが目安です。
Q. 痒みも胃腸ケアでよくなりますか? A. 腸のケアは選択肢のひとつですが、痒みの原因は一つではありません。まず動物病院で原因を確かめ、食事の見直しと組み合わせて考えてください。
まとめ
- 胃腸ケアは「鎮める → 整える → 保つ」の順で
- 吐くなら胃を守るチンキ、お腹がゆるいなら引き締めと吸着から
- 落ち着いたらプロビフィットで腸内環境を整える
- 長く続けるならヴォールビフィンデンと食事の見直し
- 新しいものは1つずつ。気になるサインがあれば動物病院が先
迷ったときは、ナパーニにお気軽にご相談ください。愛犬の様子を伺いながら、一緒に選びます。
この記事を書いた人
加藤善久(合同会社ナパーニジャパン 代表)。ドイツ・napaniの日本正規輸入元として、BIO認証のペットフードとサプリメントを届けています。
一般社団法人ドイツ動物自然療法獣医師研究会(GANTVET)代表理事。日々お客様から届く胃腸の相談をもとに、この記事をまとめました。
※この記事は一般的な情報です。愛犬の体調に不安があるときは、獣医師の診察を受けてください。

